不動産売却時に専門家にインスペクションをしてもらうと、住宅について把握していなかったことが明確になってきます。
インスペクションの調査対象となるのはどんな建物なのか、方法やメリット・デメリットなどとあわせて解説します。
不動産売却時におこなわれるインスペクションの調査対象と方法とは
インスペクションの調査対象
不動産のインスペクションとは、中古住宅の建物状況調査です。
既存住宅のみが対象であり、店舗や事務所は対象外。
建築後1年以上が経過した住宅、あるいは人が居住したことのある中古住宅に対してインスペクションがおこなわれます。
店舗併用住宅の場合は、住宅部分のみインスペクションの調査対象です。
調査がおこなわれるのは、構造耐力上主要な部分と雨水の浸入を防止する部分について。
戸建て住宅とマンションでは、次のような対象部位の違いがあります。
戸建て住宅:構造耐力上主要な部分(基礎・土台・床版・柱・横架材・壁・斜材・屋根版・小屋組)、雨水の浸入を防止する部分(基礎杭・基礎・床版・壁・外壁・屋根版外壁・開口部・屋根)
マンション:構造耐力上主要な部分(基礎杭・基礎・床版・壁・外壁・屋根版)、雨水の浸入を防止する部分(外壁・開口部・屋根・配水管)
調査方法
インスペクションの調査方法は、目視が中心です。
そのため、調査結果は住宅に欠陥がないと保証されるものではありません。
ただし、床下に潜り込むような調査もあり、おこなうのとおこなわないのとでは大きな違いがあります。
インスペクションの流れ
売主がおこなうインスペクションと買主がおこなうインスペクションがあり、それぞれ流れに違いがあります。
売主がおこなう場合は、価格査定に始まり、媒介契約の終結後にインスペクターの斡旋。
インスペクションを実施したあとに、売却活動のスタートです。
買主がおこなう場合は、媒介契約の終結後に買付証明書の提示をしてからインスペクションの売主承諾を得て実施します。
不動産売却時にインスペクションをおこなうメリット・デメリットとは
短期間で売却しやすい
インスペクションをおこなうと、買主が安心して物件を購入できることから短期間で売却が決まりやすくなります。
実際、希望価格で物件が売れた、買い手がすぐに見つかったという体験者が半数以上という調査結果も出ています。
瑕疵担保保険に加入できる
インスペクションに合格していると、瑕疵担保保険に加入できます。
物件に付加価値が付くことになり、高く早く売れる期待がもてるでしょう。
費用がかかる
デメリットとしては、インスペクションには費用がかかり、調査期間も要します。
できるだけ早く売りたい、費用もかけたくないという場合はネックになりそうです。
修繕が必要になったり売却価格が安くなったりする可能性がある
インスペクションに不合格になったら、修繕が必要になってしまいます。
修繕費がかかるうえに、売却価格まで落ちてしまうのは残念なことです。
早めにインスペクションをおこなって、家の状態を把握しておくのもおすすめです。
まとめ
不動産売却にあたってインスペクションをおこなうのは費用や時間を要しますが、安心して購入してもらえるなど多くのメリットが得られます。
デメリットも把握したうえで、不動産売却前には検討してみることをおすすめします。
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